自分のキモノや浴衣を自分でデザイン
あたらしいキモノのカタチ。
DESIGN YOUR OWN kimono.

 

キモノデザイン事務所森林堂では、これまでキモノのデザインや制作を行ってまいりました。

今回、『デザインするキモノ』と題するプロジェクトを企画いたしました。本企画は、自分自身でキモノやゆかたをデザインする体験や、自分の一着を仕立てる体験を通じ、自分の考えを活性化させることでものづくりの背後にあるものへの理解、楽しさを知ること。またキモノや浴衣に対する知識を広げ、共有することで、キモノというものに新しい価値を創造していけるような場の創出を目的にした実験的なプロジェクトです。

 

まずは、2015年7月のオープン時にリピート柄の「キモノ」と「ゆかた」のオリジナルデザインの反物を制作できるサービスを展開していきます。

その後、リピート柄だけではく、絵羽柄(柄が縫い口であっているようなキモノ)や振袖など、様々なキモノやゆかたを、誰もが生み出すことのできる場として、 『デザインするキモノ』プロジェクトを育てて、さまざまな試みを行ってまいります。

 

森林堂はキモノを制作するものとして、ひとりひとりの理想の1枚のキモノや浴衣とは何か、長年愛着を持つことのできるモノとは何か、考え続ける中で、もっとキモノは、デザイン、コーディネート、売り方などにもっと自由な考え方があってもいいのではないかと考えに至りました。

キモノ業界は、多くの問題を抱え、ますますキモノというものが縮小していく構造から抜け出せずにいます。

その構造を変えていくには、キモノ業界の人間だけでなく、もっと多くの人を巻き込んでいく場が必要です。そのために、森林堂は、キモノを作る知識と技術をもっと多くの人に使える場を作り、新たな可能性を探っていこうと考えました。


キモノをデザインする人が1人でも増えれば、キモノのことを伝えられる人がもっと増える。今までとは違った考え方、アプローチが溢れ、 キモノのデザイン、着方、縫製の仕方、売り方etc.なども新しくデザインされていくのではないか。そして、その経験は、積み重なり、キモノを取り巻く環境を変えていくきっかけにつながるのではないかと考えています。

 

「デザインする人、伝える人、繋げる人を増やし、キモノをもっと自由にする場をつくる」それが、森林堂が『デザインするキモノ』というプロジェクトを通して掲げるビジョンです。

 

『デザインするキモノ』はそういう場を目指し、始動いたします。

 

Apr, 2015

森林堂