インクジェットの見分け方のコラムを前回書きましたが
今回は、インクジェットの良さって着物をもっとワクワクさせられるんじゃないかって話。
さくらんから10年、着物の中のインクジェットって普及はしつつも、こういう着物を作れたらと思いつつ、なかなか10年間、インクジェットの良さって業界にも着る人にも伝えられていない。
どうしてもインクジェットの良さって多品種小ロット、生産効率とか機能的な部分に置かれがち。機能的な良さを伝えるには、従来、手でしかできなかった世界でも稀に見る多色刷りの友禅以上の生地を伝統的な柄をやるのが一番伝えやすい。でもだからこそ、インクジェットに対する批判は尽きないのだと思います。
インクジェットでプリントされた生地がラグジュアリーブランドで使用されているのだから、要はインクジェットが生み出す付加価値をどのように伝えていくのかが大事じゃないかと。
何かワクワクさせることができないかなと思ってましたが、少し前に弊社がキモノのプリント技術を活かして運営している布Lab.で関わったプリントのお仕事をして一つ気づき。
※布Lab.は個人向け、BtoB用にインクジェットプリントができるサービス。http://www.nunolab.com/
このシャツ、制服なんです!今年開校される沖縄のひるぎ学園の制服として着用されるとのこと。かりゆし柄部分に弊社でプリントした生地が使用されています。
制服なのにかりゆし柄!しかもおしゃれ!沖縄のデザイナーSAENさんのセンスが光ります。
さくらんの仕事から10年経ってを制服のお仕事を手伝わさせていただいて感じたのが、インクジェットの一番の良さってこういう柄でワクワクとかドキドキさせることできることだと思う。
インクジェットこういうワクワクする柄を着物でも生み出すことが大切なんじゃないか。
デザイナーとしての価値をどのように高めていくのかに尽きるのかなと思います。
コニカミノルタさんのCMが正しくそれ。
そのためには着ていただく方がワクワクする柄を悩んで悩んで作らねば。